オール電化と災害対策

東日本大震災を経験した私たちは、災害対策を行ないながら住宅を作りたいという考えが広まってきたようです。
災害時にはライフラインが途絶えてしまうため、どのようなエネルギーの家が良いのか検討してから作った方が良いと思います。
以前はオール電化が増えているという現状がありましたが、東日本大震災によって原発のあり方が注目されており、必ずしも電気での生活は良いとは言えないのではないか?という疑問も出てきていますね。
我が家で採用しているオール電化と災害対策について紹介します。

 

ライフラインの復旧は電気が一番早い

ライフラインの復旧で一番早いのは電気だと知っていましたか?
災害で数日ほどライフラインが無くなってしまうのは仕方が無いことですが、できるだけ早く復旧すると嬉しいですね。
電気、ガス、水道がライフラインと呼ばれていますが、この中で一番電気の回復が早いといわれています。

 

電気は地上の電柱と電線によって各家庭に電気が届けられています。
地中にガス管や水道管が埋められているものと比べると、断然復旧が早いのです。
電気>水道>ガスの順番で普及しやすいとも言われています。

 

しかし、ガスでも屋外に設置されているプロパンガスは復旧が比較的早めです。
都市ガスは地中にガス管が埋め込まれており、復旧は水道よりも遅く一番最後になる可能性が高いのです。
数ヶ月復旧できないケースもあり、その期間はポータブルカセットガスを使わなければなりません。
煮炊きをするためにはコンロが使えないといけないわけですが、電気は数日~数週間程度で復旧する所も多く、もしかしたら一番メリットが高いのかもしれません。

 

電気は1週間程度、水道は1ヶ月程度、ガスは3ヶ月程度とも言われているため、より早くライフラインを確保したいなら、オール電化が一番メリットが高いとも言えるかもしれません。

 

オール電化は温水器が役立つ

オール電化住宅は、かなり大きな温水器が設置されています。
災害に合ったときには、この温水器のお湯が使えますし、万が一お湯がぬるくなってしまっても、家庭の水として使用できます。
ある意味水を備蓄しているとも言えるのです。
飲み水としては使えませんが、洗濯やトイレの排水としてだったら使えそうな感じもしますね。

 

ただし、エコキュートは停電してしまうと温水器のお湯だけを使用する事はできないとのことです。
エコの面で注目したいエコキュートですが、シンプルにお湯を溜めておくというタイプと異なり、災害ときには電気が回復しなければお湯が使えません。
ただし、電気の回復は比較的早いため、災害時でも家庭でお風呂に入れる可能性があると思います。