オール電化の暖房

私の住んでいる地域は雪国なので暖房は生活に欠かせないものですが、オール電化で電気ボイラータイプの暖房を利用し、北海道電力の「ホットタイム22ロング」という電気のタイプを利用しています。
この電気料金のタイプを利用すると、毎日16時から21時までの時間帯の内2時間暖房がストップしてしまいます。一番家に居る時間が長いこの時間帯に暖房が2時間もストップしてしまうと、室内の温度が下がる事もあり真冬の期間は少し寒い事もあります。
暖房の電気が遮断するのは、連続2時間・連続1時間を2回・30分間を4回に分けて・15分間を8回に分けてのどちらかを選べます。
14時から18時まで家に誰も居ない家庭では、2時間連続タイプを選ぶ事で部屋が寒い事は無いでしょう。
しかし、この時間帯に家に居る家庭では2時間などの長時間暖房が使えない状態より、15分間が数回切れるタイプの方が良いかもしれません。

 

ホットタイムには5種類あり、ホットタイム22ロングやホットタイム19など利用時間に合わせて選ぶ事が出来ますが、北海道などの寒冷地では22時間通電されるタイプが良いでしょう。
オール電化にするには24時間暖房を入れている方が電気代もかからないので、19時間の通電タイプでは逆に部屋を温める熱量がより必要となり電気代が高くなる可能性もあります。
北海道にはホットタイム22か、ホットタイム22ロングがお勧めです。
エコタイプは雪の少ない地方に住んでいる融雪を利用する人にお勧めのタイプのようで、毎日21時から翌日の16時まで3ヶ月以上利用する事が条件となります。

 

ホットタイム22ロング→
22時間通電され基本料金は640円/kWh、電気料金は8.25円/kWhとお得に利用できます。
24時間暖房が必要な北海道のオール電化にはこのタイプを利用している事が多いようです。

 

ホットタイム22→
22時間通電されるので1日中暖かいのが特徴です。
基本料金が892.5円/kWhと一番高いが、電気料金の単価は一番安く8.74円/kWhです。
北海道などの寒冷地に適している電気料金タイプです。

 

ホットタイム19→
19時間の通電になるので夜間家に居る時間が短い場合や、電気使用量が少ない人に。
基本料金は787.5円/kWhでホットタイム22より安めで、基本料金の単価も8.6円と安いです。
通電時間が多少短くても構わない場合はこちらのタイプの方がお得になります。

 

ホットタイム22エコ→
ホットタイム22と同様22時間の通電時間となります。
基本料金は315円/kWhで、電気料金は11.88円/kWhです。

 

ホットタイム19エコ→
ホットタイム19と同様19時間の通電時間となります。
基本料金は304円/kWh、電気料金は11.66円/kWhとこのタイプが一番料金的には安いです。

 

 

どの電気料金が安いのか調べるには、北海道電力のホームページ内にある、電気料金シミュレーションを利用すると便利です。

 

 

 

 

北海道電力によるとオール電化の暖房には色々な種類があり、「ヒートポンプ暖房」「蓄熱暖房」「寒冷地向け暖冷房エアコン」など数種類があるようです。

 

月々の電気代やエコロジーの面から考えると自然エネルギーを利用し省エネなヒートポンプ式の暖房がお勧めです。
ヒートポンプ式には「エコキュート」という空気からエネルギーを作り出す地球環境に優しい暖房装置を利用し、電気料金も2007年10月から新しく登場した「eタイム3」を使います。
時間帯別によって電気料金が変わり、深夜時間帯が7.43円/kWhに対し、午後の時間帯は一番電気料金が高く29.83円/kWhになります。
我が家で利用している電気ボイラーの電気料金タイプであるホットタイム22ロングは一律8.25円/kWhなので単価で考えるとeタイム3の方が高いように思えますが、ホットタイムは利用料によって基本料金が変わるのに対しeタイム3は基本料金が一律の3087円になっています。
暖房にかかる電気料金をトータルで考えたらヒートポンプ式の暖房であるエコキュートが一番です。
デメリットは初めにかかる設備代が電気ボイラーなどど比べ高い事です。
設備代を電気代で賄うにはどの位の期間が必要かという事を考えていかなければなりません。
エコキューとは10年間持つので、設備代がプラスされた分の代金が10年間の電気代でマイナスになるようで有ればお得かもしれません。
エコロジーの面から考えると良いのですが、最初に設備代をかけられない人には向いていません。

 

 

 

蓄熱暖房についてはあまり分かりませんが、夜間に深夜電力を用いて熱を貯めておくタイプの暖房になります。
昼間電力を利用している電気ボイラーに比べて電気代は安くなります。
電気代を考えると電気ボイラー>蓄熱暖房>エコキュートの順で安くなります。
デメリットは熱を貯めておくので温度調節が難しい事です。
各部屋ごとに温度調節もしにくいので、昼間日差しが入り暖かい日は暑すぎる事もあるようです。
逆に明日は気温が下がるから蓄熱の割合を低くした場合で、実際に暖かくならずもっと暖房を強くしたいと思っても通電されない為暖房は暖房を強くする事は出来ません。
また慣れるまではどの程度蓄熱しておけば良いか分からず、電気代が高くなることがあります。

 

 

 

 

我が家では初期コストの安い電気ボイラーを利用し、電気料金はピーク時で2万を超えます。
全ての電気料金を合わせると3万円程度です。
電気ボイラーは小型なのでスペースも必要が無く、今まで灯油ボイラーを利用したパネルヒーターを使っていた場合でも電気ボイラーに変えるだけでよいので電化リフォームにする場合も良いと思います。
オール電化の暖房は初期コストや月々の電気代などから選び、家庭に合った暖房機を選びましょう。