階段の種類と寸法

我が家は階段でこだわった事は、必ずリビングを通らないと2階に行けない事です。始めのプランでは玄関に階段がありました。
玄関に階段があると玄関が広く見える、1階で暖房で暖めた空気が2階へ逃げないなどがあります。
確かに最初のプランでは玄関が広く取られていましたが、玄関だけをひとくくりにしてもそれ程狭いと感じたことはありません。
また玄関に階段があると吹き抜け風になるために開放感もでるので、広く感じることがあるのだと思います。
玄関は来客が多い家庭や玄関にはこだわりたい人は、玄関に階段を持ってきて開放的な玄関にすると良いかもしれません。

 

 

結局我が家で採用した階段のプランは、1階の廊下(ホール)から2階へ上がるというものです。
リビング階段が子育て中の家庭で人気がありますが、リビングに階段があると家具の置き場所が限られるのであまりオススメできません。
またリビング階段にすると壁の部分が少なくなる場合もあるので家具の配置なども考えて、リビングのどの部分に設置するか決めると良いと思います。

 

 

我が家の階段はリビングから洗面所やトイレ、和室へと続く廊下(ホール)に階段を付けました。
洗面所に面した所に階段があるので、2階のバルコニーに洗濯物を干しに行くのも意外と近くに出来ました。
リビング階段にしたい場合は、リビングに階段を設置するのではなく、リビングを通ってから出なければ階段が上がれない場所に置くという方法もあります。
子供が学校から帰ってきた時や、友達と自分の部屋で遊ぶ時は必ずリビングを通るので良いですよ。
リビング階段の長所は子供に目が届く事ですが、デメリットは暖房の熱が上に上がってしまいやすくリビングが寒くなる事があります。
実際に友人の家ではリビング階段の為、熱が階段から上に登ってしまいリビングが寒い事があるそうです。
音や臭いなども上下間で影響を受けやすく、将来子供が受験生になった時に影響が出る可能性もあります。

 

 

 

階段には建築基準法により幅などの寸法が決められています。
足を乗せる部分は195mm以上、幅は750mm以上などで勾配の急な階段は手すりを付けることになっています。
真っ直ぐに伸びる階段は一番スペースも必要ありませんが急勾配になりやすく、途中で踊り場などがないので小さい子供やお年寄りが足を踏み外すと下まで落ちてしまう危険性があります。
途中で曲がる階段は一番理想的で、踊り場があるタイプが一番安全性が高く勾配も緩やかに作る事ができます。
らせん階段、オシャレで建築家の家などで採用している場合も見られますが、子供が小さい家では危険性があるので避けたほうが良いと思います。
スペースの面では一番必要が無いので、興小住宅などにも用いられる事があるようです。
小さいタイプでは1坪で設置できます。

 

 

リビング階段にこだわる人も多く、階段で一番考えるのはどの場所に設置するかという事だと思いますが、意外と安全性を考えていない場合が多いようです。
子供やお年寄りが居る家庭では階段の安全性は一番に考えなくてはならない事だと思います。
事故が多いのも階段で、滑りやすい素材を使うのも避けなければなりません。
らせん階段などに多い、階段が透けているタイプでは隙間に足が挟まる危険性もあります。
勾配が急な階段では手すりを付けることになっていますが、緩やかな階段でも将来の事を考えて付けた方が良いでしょう。
階段の一段一段の奥行きを長くしたり、段数を一段多くする事で勾配が緩くなりますからスペースにゆとりが有る場合は検討して見ましょう。