オール電化の補助金制度とは

おそらくオール電化と聞いてオール電化初心者の方が一番最初に思うのは、電気だけで給湯や暖房をすると電気代が大変じゃないか?ということでしょう。
経済的とかって言うけど光熱費がちょっと安くなるだけじゃないの?って思ってらっしゃるでしょう。
電力会社でも他のエネルギーに比べて光熱費が安くなると言っていますが、石油価格が値上がりをすれば燃料調整費として電気代もアップしますから、あまり変わらないと考えている方もいるでしょう。
ところが、オール電化にすれば、電気代やガス代、灯油代などの光熱費が削減されるだけでなく、場合によっては、光熱費がタダになってしまうこともありえるのです。
現実にオール電化の住宅で光熱費0円の住宅も登場しています。
では、このオール電化の仕組みについて、ちょっと説明しますね。
住宅をオール電化にする場合に、エコキュートの存在抜きでは語れません。
電気ボイラーや蓄熱暖房など色々な種類のオール電化タイプがありますが、エコキュートを利用した場合に一番光熱費が安くなります。
エコキュートとは、空気の熱でお湯を沸かすことができる電気給湯機のうち、冷媒体として二酸化炭素を使用している機種のことを言います。
天然ガスでもこのエコキュートと似たシステムがあり、エコウィルと呼ばれ、天然ガスを燃料に自家発電を行います。
エコキューともエコウィルもすべての家庭で使う電力は発電することが出来ません。
初期コストの面でも同じくらいなので、空気を使って発電するほうがよりエコなイメージを受けます。
このエコキュート、エネルギー効率が従来のガス給湯の約9倍なんです。
つまり光熱費の約1/3を締める給湯にかかる費用をこのエコキュートを導入することで大幅に削減できるわけです。
エコキュートを使うと自家発電を行い、家庭で利用するエネルギーの一部を作ることが出来るということになります。
また、オール電化にすると様々なオール電化割引電気料金や補助金が適用されることになります。
この補助金について説明しますと、住宅にエコキュートの導入を予定している場合に、下記の条件をクリアできれば、補助金が受けられます。
補助金を受けることの出来る条件とは、(1)補助金交付の対象となるエコキュートの設置を予定していること(2)エコキュートの据付(着工)前に申し込み、受理後に据付(着工)できること(3)エコキュートを購入設置して使用する申請者に対して補助金が交付されること(4)申請者本人が使用し、6年(法定耐用年数)以上使用できること(5)エコキュートの設置工事完了期限日および完了報告書類提出期限日を厳守できること(6)他の国庫補助金と重複して補助を受けないこと(7)電力会社への個人情報の提供について同意すること、この7項目です。
なお、オール電化に関する補助金の申請先は、都道府県によって異なるようですので、申請の際には、まずは市町村役場へお問い合わせ下さい。
エコキュートを利用してもお湯を作るときにかかる電気代が安くなるだけですから、光熱費0円とは行きません。
では光熱費をオール電化で毎月0円にするためにはどうしたらよいか説明します。
それは、太陽光発電を兼用する事と、地中熱を利用する方法です。
北海道などの冬季に燃料代がかかる地域を除いては、太陽光発電とエコキュートを兼用すれば光熱費を実質0円にすることが可能です。
エコキュートと太陽光発電で自家発電していることになります。
場合によっては電気を電力会社に売ることも出来るでしょう。
北海道などの寒い地域では、冬の間の光熱費はばかになりません。
夏の間は1万円程度の光熱費が冬になると最大で3万円近くにまで跳ね上がります。
その為、蓄えた熱を外に逃がさないためにも高断熱の家が必要になります。
また、最近では地中熱という自然のエネルギーを利用し、地中の熱を暖房に回す方法も採用されている住宅が販売されています。
エコキュートで給湯の一部を発電し、地中熱によって暖房費を0円にすることも可能なようです。
大手ハウスメーカーでは地熱を利用した住宅価格が5000万円と高額なのを新聞で読みました。
おそらく土地価格も含めてだと思いますが、一般家庭には到底無理な価格だと感じてしまいました。
北海道の建売住宅でも3000万円程度が一般的なので、この価格は高すぎです。
しかし、工務店でも地中熱を利用した光熱費0円住宅を採用しているところも増えているようなので、これからは自然のエネルギーを利用して光熱費を0円にする時代となっていきそうです。
その為にもオール電化は最低限の設備となると思います。
我が家では電気ボイラーで給湯と暖房を行い、IHヒーターで調理するというオール電化の中では光熱費が一番高いタイプを利用しています。
地中熱を利用するためには、住宅を建てるときにある程度専用に作ることが必要だとおもいます。
大和ハウスでは、太陽光発電と風力発電のハイブリッド型の住宅も販売されているようですよ。