高断熱の家は結露しやすい?

現在の住宅では高気密住宅が一般的で、家の中を魔法瓶のように包み込み、熱を外に排出させない仕組みが作られています。
断熱材で家を覆い、空気の通り道を遮断していますから、24時間換気がとても重要となっています。
しかし、24時間換気があっても、外から取り入れる空気がそのままだと、冷たい風がダイレクトに入ってくる事もあるのです。

 

私の家庭では、高気密住宅ですが、そのままの空気を室内に取り込む換気のタイプのため、どうしても冬になると寒い風がどんどん入ってくるのが気になっていました。
「換気口を塞いでしまおう」と思って実践してみると、外からの寒い風が入ってこないため、温かくなりましたね。

 

しかし、24時間換気の一部を止めてしまう事になり、問題が発生しました。
それは「結露」です。

 

吸気口を塞いでしまうと、空気の入り口がなくなってしまい上手く換気ができなくなるようです。
高気密住宅では結露し難いと言われますが、換気がうまく行なわれていて初めて可能となっています。
吸気口が人が出入りする場所にあると、とても寒い家になってしまいます。

 

吸気口の部分は風が強い時には逆流して、冷たい風も入ってくるようなので、人が過ごす場所には適していないようです。

暖房費ゼロが可能なパッシブ暖房

最近ではダイレクトに外の空気を取り込むのではなく、熱交換を行なうシステムもあります。

 

○吸気は温かい
○排気は熱を逃がさすロスが少ない

 

 

暖房費を節約するためには、換気システムもよく考慮した方が良さそうです。
北海道ではパッシブ暖房システムというシステムが登場していて、1メートル程度の断熱材を利用し、熱交換システムでロスの無い換気システムを利用すると、暖房非がゼロになる事もできるそうです。

 

北海道ではパッシブ暖房に助成金を付けるという話もあり、普及する可能性もありそうですね。
ただし、1メートルの断熱材ですから、当然建築費は高くなるそうです。
大きな魔法瓶で包み込み、ぜったいに家の中の熱を出さないようなシステムが、パッシブ暖房のようです。